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デジタル技術で大学の授業変革 文科省が先進例公募

コロナ禍で大教室での一斉講義は困難になり、遠隔授業が広がっている(複数のカメラやモニターを使って行われる名古屋商科大学のオンライン授業)

文部科学省がデジタル技術を駆使した大学の授業改革に乗り出す。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大教室に多くの学生が集まって学ぶ講義は実施が難しくなっている。IT(情報技術)を使って授業を変える先進的なアイデアを公募し、全国の大学に広げる。

同省が、産官で大学教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するプロジェクトチーム「スキームD」を近く設ける。7月にも大学や教育分野のスタートアップ企業などからアイデアの募集を始める。

大学や企業のトップらの意見を基に4~5件に絞り、同省が11月に主催する投資家らとのマッチングイベントで紹介する。評価を得た取り組みや新技術は数カ月間の実証事業に入る。ここで成果を上げた取り組みは、製品化や全国の大学での展開を国が後押しする。

同省は、学生が主体的に学びに向かう力をITで引き出す技術や取り組みなどを想定している。

参考例は北海道大工学研究院の蟹江俊仁教授がリコーと共同開発したスマートフォン用アプリ「キャンパス手帳」だ。授業の際にアプリを通じてテストを配り、すぐ採点する仕組みで、学生からは「自分がどこまで理解しているのか目に見えて分かり、質問しやすくなった」との声が上がる。

教員も学生の理解度に応じて臨機応変に対応できるほか、採点業務などの負担も軽くなり「講義の準備に時間をかけられる」(蟹江教授)といった利点があるという。

コロナ禍で全国の大学がキャンパスへの立ち入りを禁じ、遠隔授業に移行した。文科省の6月1日時点の調査では国公立大の9割超が遠隔授業を実施していた。

都内の私立大関係者は「対面授業を再開しても大教室での講義は感染対策で難しい。ITを使って個々の学生に最適な学習機会をどう提供するか検討する必要がある」と話しており、授業改革に向けてデジタル技術の活用が重要になりそうだ。

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