中国5県の百貨店販売、回復へ一歩 5月55%減

2020/6/23 20:35
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岡山高島屋では6月の売り上げが前年比4%減まで回復しているという(岡山市)

岡山高島屋では6月の売り上げが前年比4%減まで回復しているという(岡山市)

中国5県の百貨店販売が、新型コロナウイルスの感染拡大による影響から少しずつ立ち直ろうとしている。5月の売上高は前年比55.5%減と、4月の62.2%減から減少幅が改善。営業時間が感染拡大前の長さに戻った6月は、現時点まで1割程度の減少で推移している店舗がある。中元商戦も始まり、感染防止対策を取りながら来店客数の回復を狙っている。

中国四国百貨店協会が23日発表した中国5県の5月の売上高は、81億9700万円と前年比で8カ月連続のマイナス。品目別では主力の衣料品が61.3%減、化粧品は40.8%減、美術・宝飾・貴金属が67.7%減と落ち込んだ。食品フロアのみ営業を続けた店舗は多かったが、来店客の減少が直撃し食料品も43.1%減に終わった。

中国5県では岡山市の天満屋岡山本店と岡山高島屋が、いち早く5月11日から全館営業を再開。その後も5月14日の緊急事態宣言の解除を受け、臨時休業していた各店舗は徐々に営業を元に戻していった。ただ、広島三越(広島市)では入店客の検温へ通常5カ所ある入り口を2カ所に集約したため、「目的外でふらっと入るお客が減った」とみている。

催事の取りやめも大きくのしかかる。多くの店舗が今夏、ビアガーデンを中止予定。そごう広島店(広島市)は来店客の密集によるリスクの回避へ、8月中旬まで予定していた催事を見送る。6月に入り来店客数が前年比3%減まで戻った鳥取大丸(鳥取市)でも、担当者は「現状では先行きが読めない」とこぼす。

ただ、回復への芽は着実に出始めている。広島三越では6月、1日から通常の営業時間に戻したことなどが寄与し、21日までの売り上げが前年比12%減で推移。外出自粛の反動か、入店客が何らかの商品を購入する割合は前年より高いという。

岡山高島屋も10日、一部を除いてほぼ通常営業に戻した。1~21日は来店客数が2桁減の一方、夏物の婦人服などに勢いがあり、売り上げは4%減まで回復したという。7月1日には、感染防止対策を施したうえで屋上ビアガーデンを開く。天満屋岡山本店も6月19日から、開店時刻を30分繰り上げて元の午前10時に戻した。ビアガーデンも実施の方向で調整中だ。

「夏の風物詩」の中元商戦でも、反転攻勢をかける。一畑百貨店(松江市)は6日、客に分散して来てもらう狙いでギフトセンターを例年より2週間ほど早く開設。「土日を中心に少しずつ来店客が戻ってきている」(販売促進部)という。9月ごろからは、物産展も再開させたいとしている。

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