山本化学、子供向けマスク開発 水着素材で冷却効果

水着素材の山本化学工業(大阪市)は子供向けマスクを発売し、24日から予約を受け付けると発表した。水着などに使う素材を活用し、マスクの表面を水でぬらすだけで約1時間冷たさが持続する。新型コロナウイルスの感染拡大で広がるマスク需要を取り込み、50万枚の販売を目指す。
子供向けの「ビオラ シールドマスク ジュニア」は通常1枚3300円。7月末までの予約分は2200円とする。
厚さ0.5ミリと極薄のゴム生地にポリエステル繊維を配した素材を使った。マスクの表面に水をかけると、水分が蒸発する際の気化熱によりマスク内の温度を1.5~3.5度下げられる。中心にある直径約3ミリの無数の穴から呼吸する。
マスクの内側は水や汗などを吸収せず、手洗いで再利用できる。洗った後は陰干しでも短時間で乾くという。7月6日から順次発送する。
成人向けのマスクフィルターも開発し、24日から予約を受け付ける。価格は1枚1100円。