JR横浜タワー 24日本格始動 横浜駅西口ににぎわい

2020/6/23 19:38
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JR東日本グループは24日、横浜駅西口構内の大型複合ビル「JR横浜タワー」の商業施設など大部分を開業する。同駅は路線の拡充や商業施設の整備などで工事が1世紀近く続くが、同ビルの完成で駅構内の目先の大規模工事が節目を迎える。西口の新たなにぎわい拠点として期待されている。

商業施設のニュウマンやシァルなどが入る(JR横浜タワー、22日)

6階の2416MARKETは、神奈川県産の食材を使った料理や食品を取り扱う

「西口にここまでの高層の複合ビルはなかった。象徴的な施設だ」。JR東日本横浜支社の広川隆・元支社長は期待をふくらませる。

同ビルは地上26階、地下3階建て、延べ床面積は約9万8000平方メートル。集客の柱となる低層階には商業施設の「NEWoMan(ニュウマン)」や「CIAL(シァル)」、シネマコンプレックス(複合映画館)の「T・ジョイ」が入る。地下3階の飲食エリアは7月1日に開業する。

特徴は1~4階の吹き抜けの開放的な空間だ。西口に出るために多くの人が通り、ライブなどのイベントができるステージや電車が走る様子を見下ろせるラウンジなどもある。ニュウマンの金子岳史店長は空間をぜいたくに使い、独自の世界観を表現できるようにしたといい、「東京方面や郊外型の商業施設から商圏を取り戻したい」と話す。

6階の「2416MARKET(マーケット)」は、鎌倉野菜など神奈川県産の食材を使った料理や地ビールなどを取り扱い、「地元愛」をテーマに幅広い世代の集客を目指す。開発したルミネの鈴木和馬・業態マネジメント部長は「地元の期待をひしひしと感じる。神奈川の魅力を発信していきたい」と意気込む。

高層階は民間企業などのオフィスが入居するほか、24日にはコワーキングスペースが開業する。

同駅は1928年に3代目として現在の位置に造られて以降、路線や商業施設などの工事が完全に終わったことがないとされ「日本のサグラダ・ファミリア」との異名もとる。JRや横浜市交通局の横浜市営地下鉄など日本最多の6つの鉄道事業者が乗り入れ、路線が増えるたびに工事が繰り返されてきた。

横浜市や民間企業が2009年に横浜駅周辺の大改造計画「エキサイトよこはま22」をまとめて以降、再開発が加速している。18年には西口の中央自由通路と西口地下街を結ぶ連絡通路が開通。階段の上り下りをする複雑な動線が解消され「明らかに客が増えた」(高島屋横浜店の青木和宏店長)といった声もある。

27日にはJR横浜タワーや駅から歩行者デッキで直結する、ホテルやフィットネススタジオなどが入る複合ビル「JR横浜鶴屋町ビル」が全面開業する。同じJRグループのビルでも入居するテナントの業種を変え、集客の相乗効果を狙う。同ビルの隣接地では相鉄グループなどが、住宅を中心とした複合タワーの建設工事を24年春の完成を目指して進めている。

横浜駅はみなとみらい21地区や横浜中華街などに比べ観光での集客力は劣るが、JR東日本管内4位の1日平均約42万人の乗車人員(18年)がある。再開発を通じ買い物や食事などの需要を高められれば、今後、活気が増していきそうだ。

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