5月の工作機械、中国向け15%減に改善 5G・油圧好調

2020/6/23 16:41
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日本工作機械工業会(日工会)が23日発表した5月の工作機械受注額(確報値)によると、中国向けの受注額は前年同月比15.9%減の141億円だった。27カ月連続の前年割れだが、下落率は4月の26%減から縮小した。次世代通信規格「5G」や油圧機器向けが好調。現地で新型コロナウイルスの感染拡大がいったん収束した3月以降の商談が実を結んでいる。

工作機械の国内受注は6月を底に反転が見込まれている

中国向けの受注は欧米の落ち込みもあり、足元で外需全体の4割を占めるまでに大きくなった。日工会の飯村幸生会長は同日の記者会見で「リーマン・ショック後と同様に中国が世界経済のけん引役としての役割を果たしている」と語った。なかでも5Gや建機関連が需要を押し上げている。

中国では急速に5Gが普及して5千万人規模の利用者がいるとみられ、新しい通信規格に対応したスマートフォン市場が急成長している。政府系シンクタンクの中国情報通信研究院によると5月の携帯電話販売台数は3375万台に上り、そのうち5G対応のスマホが46%を占めた。

工作機械大手のオークマは中国で「油圧機器向けが好調で、公共工事に使われる建機需要が伸びているようだ」と明かす。顧客の建機の稼働を遠隔監視できるコマツのシステム「コムトラックス」によると、5月の中国での建機1台当たりの平均稼働時間は147時間と、直近1年間で最も長かった。

一方、工作機械の受注額全体では低迷が続く。日工会の5月の国内外の受注総額は前年同月比52.8%減の512億円だった。うち外需向けは49.8%減の330億円。新型コロナの影響が長引き、営業活動がままならない欧州向けは69.5%減の44億円、北米向けも56%減の94億円だった。

内需も振るわず、57.4%減の181億円だった。国内では5月から感染拡大に歯止めがかかっており、今後の受注見通しについて、日工会は「3~5月の営業が反映される6月を底に、8月ごろから受注が反転する」との見通しを示した。

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