5月のFX取引、2割減 値動き小さく手控え

2020/6/23 20:12
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個人投資家の外国為替証拠金(FX)取引が細っている。金融先物取引業協会の統計によると、5月の取引金額は前月に比べて約2割減と2カ月連続で減少した。円相場の値動きが小さくなり利ざやを得にくくなったことから、取引を控えた個人が多かったようだ。

店頭FX53社を対象にした統計で5月の取引額は428兆円と4月から17%減少した。過去最大を記録した3月(1015兆円)からは半分以下まで減った。

特に大きく減少したのは、全体の取引額の半分強を占めるドルと円の取引だ。5月の取引額は241兆円と前月比で26%減、3月と比べると66%減少した。高金利通貨として個人投資家に人気の高いオーストラリア(豪)ドルと円の取引額も4月比0.3%減の44兆円となった。

背景には円相場の膠着がある。5月の対ドルの円相場の値幅(最高値と最安値の差)は2円10銭と、2019年12月(1円30銭)に次ぐ低水準となった。3月は新型コロナウイルスの感染拡大で相場が乱高下し、10円53銭の値幅を記録していた。対豪ドルでも5月の値幅は4円25銭と4月(5円64銭)から縮小した。

一方、ポンドと円の5月の取引額は3%増の52兆円、ユーロと円も7%増の31兆円だった。新型コロナに対する欧州の経済対策を受けて月末にかけ対ポンドや対ユーロの円相場が下落基調となり、値幅もそれぞれ4月の4円未満から5円超に上昇したためだ。

ワイジェイFXの遠藤寿保氏は「値動きの大きい通貨の取引を好む個人の嗜好が表れている」と分析。足元の円相場は小幅に推移しており「FX取引は当面低調が続くだろう」とみている。

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