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電線価格5%高、銅建値上昇で 需要環境は「最悪」

2020/6/23 14:58
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住宅やビルの配線などに使う電線の6月分の取引価格が反発した。指標品は前月から5%高い。国内の銅建値の引き上げが波及した。ただ市場関係者からは景気の減速で需要環境は「最悪」との声があがっており、国内の出荷量は歴史的な低水準に沈む見込みだ。

住宅の配線などに使うFケーブル(1.6ミリ、2しん)は6月の問屋卸値が1メートル34.5円前後と、前月から1.5円(5%)上昇した。ビルなどの屋内配線用のIV(屋内用塩ビ被覆線600ボルト)1.6ミリ品は1メートル22.2円前後と前月から1.2円(6%)高となっている。

中国や欧米の経済活動の再開などを背景に、銅地金の国際価格はおよそ4カ月半ぶりの高値圏にある。銅材の値決めで指標となる国内の銅建値も上昇している。JX金属は23日も1万円引き上げ、1トン67万円とした。3月中旬の安値から2割高い水準だ。

電線相場は今春の底値を脱したが、需要は低調だ。日本電線工業会(東京・中央)によると、5月の銅電線の出荷量(推定値)は前年同月比26%減の4万1600トン。1975年1月以来、45年4カ月ぶりの低水準に沈む見込みだ。自動車向けや建設向けを中心に多くの分野で出荷が落ち込む。

住電日立ケーブルの担当者は「ホームセンターなど市販向けも減っている。需要環境は最悪だ」と話す。需要が停滞するなかでの相場上昇に市場からは困惑の声が上がっている。

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