古代のため池の栓や陶器 奈良、橿考研が展示

2020/6/23 11:59
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橿原考古学研究所で展示された薩摩遺跡の出土品について説明する北山峰生指導研究員(22日、奈良県橿原市)=共同

橿原考古学研究所で展示された薩摩遺跡の出土品について説明する北山峰生指導研究員(22日、奈良県橿原市)=共同

奈良県立橿原考古学研究所(同県橿原市)は22日、8世紀末から9世紀初めに造られたとみられるため池の栓やうわぐすりが使われた陶器など、薩摩遺跡(同県高取町)で出土した23点の展示を始めた。農業用水とみられ、2008~09年度に調査され、今年3月、調査報告書が刊行された。

ため池の堤は長さ約33メートル以上。水位調整に使ったとみられる、杉でできた管と栓のような装置が見つかった。栓は長さ約55センチ、幅約22センチ、高さ約21センチで一般向けに展示されるのは初めて。ため池の内部から見つかったうわぐすりがかけられたつぼも展示する。

「この池を造り終わった」と記した木簡も出土しており、地元の有力者が役人宛てに完成を報告したとみられる。

開墾した土地の私有が認められる「墾田永年私財法」下での作業だった可能性があり、北山峰生指導研究員は「古代の農地開発を考える史料が得られた」と話した。〔共同〕

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