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「富岳で社会課題解決に貢献」 スパコン世界一で会見

理研・富士通

スパコン「富岳」がランキング世界一となり、記者会見する理研の松本理事長(左)とモニターに映し出された富士通の時田社長(右)(23日午前、神戸市中央区) 

スーパーコンピューターの計算速度を競う世界ランキングで、理化学研究所と富士通が開発した「富岳(ふがく)」が首位になったことを受け、両者は23日午前、神戸市内で記者会見した。理研の松本紘理事長は「輝かしい成果が出てほっとしたと同時にうれしく思う」と8年半ぶりの首位奪還の喜びを語った。「人工知能(AI)やビッグデータ解析での優秀な性能を目指した。最大限の性能を引き出す努力を続けたい」と述べた。

記者会見にオンラインで参加した富士通の時田隆仁社長は「日本の技術力、もの作りの強さを世界に示せた」と世界一の意義を解説。「富岳には社会課題解決に貢献する使命がある。富岳の価値を世界に届けたい」と強調した。今後の産業への広がりを見据え「使いやすさを実現するというこだわりで開発に取り組んできた」と振り返った。

スパコンのランキングは毎年6月と11月に専門家による国際会議で公表される。富岳は計算速度のほか、実際のシミュレーションやAIの計算性能を測る指標など、計4部門で首位となった。

スパコンは主にAIや新薬開発といった分野で活用が期待されている。富岳は2014年に開発が始まり、21年の本格運用を予定する。既に新型コロナウイルスの感染症対策として、治療薬候補の探索やたんぱく質の分析といった活用が進められている。

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