紫光系が半導体新工場 メモリー生産能力3倍に

習政権
アジアBiz
2020/6/22 21:33
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【北京=多部田俊輔】中国半導体大手、紫光集団は傘下の長江存儲科技(長江メモリー・テクノロジーズ、YMTC)が新工場の建設を始めたと発表した。第2期のプロジェクトで、ウエハー換算の月産能力は第1期分と合わせて30万枚と3倍になる。米中対立が激化するなか、米国に依存してきた半導体の自給率を引き上げる。

長江存儲科技(YMTC)の新工場の着工式であいさつする湖北省の応勇書記

YMTCの本拠地がある同省武漢市で着工式典を開き、習近平(シー・ジンピン)国家主席の側近の一人で湖北省のトップである応勇・同省共産党委員会書記と、ナンバー2の王暁東省長がそろって参加した。共産党、政府ともYMTCを支援する姿勢を示した。

YMTCの経営トップも兼ねる紫光集団の趙偉国董事長は着工式で「第1期のプロジェクトによって(YMTCは)世界をリードするメモリーの工場となった。半導体産業の発展のため、さらに貢献していく」などと述べた。

中国メディアによるとYMTCの第1期工場の月産能力は10万枚。19年に量産を始めた。第1期と第2期の合計の投資額は240億ドル(約2兆6千億円)。第2期工場の建設では海外の製造設備も必要とみられ、その輸入や設置が順調に進むかに注目が集まる。

習指導部は15年にハイテク産業振興策「中国製造2025」を打ち出した。YMTCは米国に依存する半導体の自給率向上を狙って設立した国策3社の一角だ。データの保存に使うNAND型フラッシュメモリーを生産しており、今年4月には最新型の「128層」の開発に成功したと発表した。

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