北海道3600億円補正案 過去最大、乗車券割引分を助成
北海道は22日、一般会計総額3677億円の2020年度補正予算案を発表した。新型コロナウイルス感染対策の第4弾。利用が落ち込む交通機関の乗り放題乗車券の割引や、道内の市町村が発行する商品券のプレミアム分の上乗せを支援する。企業の資金繰り支援の融資枠も、さらに7千億円拡充する。

開会中の道議会で24日に追加提案する。道の補正予算としては過去最大。企業の資金繰り支援のため、予算案の大半にあたる2026億円を実質無利子・無担保の融資枠拡大に充てる。上限に迫る融資枠(3千億円)を1兆円まで広げる。
公共交通機関の利用や商業施設での消費拡大も後押しする。航空や鉄道などを対象に、事業者が発行する乗り放題乗車券やプレミアム付き乗車回数券の割り引きに10億円を計上した。
割引率は対象が1社だけなら30%以内。複数の交通手段にまたがると、50%以内とする。消毒やマスク着用など感染予防策「新北海道スタイル」導入が前提になる。
市町村が発行する飲食店や商業施設を対象としたプレミアム付き商品券では、36億円を充てる。道が10%以内でプレミアム分を上乗せする。
道内への修学旅行の需要を取り込むための支援も盛り込んだ。全国の小中学校や高校を対象に、「3密」を避けるためのバスの追加借り上げや宿泊部屋の増加でかさむ経費の一部も補助する。

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