リニアモーターカー 夢の乗り物 有名に(古今東西万博考)
1970年・大阪

関西タイムライン
2020/6/23 2:00
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未来の技術としてリニアモーターカーの模型を日本館で展示

未来の技術としてリニアモーターカーの模型を日本館で展示

磁石の力で浮きながら、超高速で走るリニアモーターカー。夢の乗り物として広く知られるようになったのは、1970年の大阪万博がきっかけという。日本の歴史や文化、技術を展示した日本館で、スピードに挑む未来の技術の一つとしてリニアモーターカーの模型が登場。先端がなめらかにとがり、未来を感じさせるフォルムの乗り物が会場に設置されたレールを走り回って注目を集めた。

人類は古くから長距離をより短い時間で移動することに挑み続けてきた。64年の開業当時の東海道新幹線は最高時速が210キロメートルで東京―新大阪の移動に4時間かかった。今は時速300キロメートルを超えるまで進化したが、速度を上げすぎると車輪が空回りするため限界がある。磁石の力で浮かせて走るという方法に行き着いた。

リニアの研究開発の歴史は長い。国内では62年に東京と大阪を1時間で結ぶことを目標に研究が始まったとされる。79年には宮崎県の実験線において、無人走行で時速500キロメートル超を記録。その後、山梨県の実験線で実用化に向けて、車両の安定性やブレーキ性能、有人走行実験など、研究や実証を積み重ねてきた。そして2011年、東京と大阪間の整備計画が決まった。

JR東海が建設を進めている「リニア中央新幹線」は、約10センチメートル浮いて時速500キロメートルで走行する予定だ。27年に開通予定の品川―名古屋間は最短40分で結ぶ。ただ、静岡県内の着工のメドが立たず、遅れが懸念されている。37年を目標とした大阪延伸も後ろ倒しの可能性がある。大阪万博での登場から半世紀。夢の乗り物の実現に今もなお注目が集まっている。

(張耀宇)

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