茶碗は愛敬 アイルランド文学者 栩木伸明

エッセー
2020/7/5 2:00
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日本経済新聞 電子版
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東京の大学へ入学してすぐ茶道部に入った。高校時代は美術部で油絵を描いていて、習い事などしたこともなかったのに、われながら大胆だった。思い返せば、お点前への興味は二の次で、茶室や庭を間近に見物してみたかったのだ。

茶道部の稽古場は、広いグランドの片隅にたつ2階建てのプレハブだった。柔道部が畳の広間を使っていないときだけ、お点前の稽古ができた。プレハブの勝手口で炭を熾(おこ)すのが楽しかった。

週末…

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