独シーメンス 日本の電力事業を分社化、新体制に移行

2020/6/22 13:22
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ドイツのシーメンスは日本で火力発電設備など電力事業の新体制を始動した。ドイツの本社が事業再編で電力事業を分社化したのに合わせ、日本でも6月から分社し、新たな事業体制に移行した。国内外で脱・炭素の流れが進み、火力発電市場には逆風が吹く。分散型電源やデジタル技術を活用した電力制御システムなどに商機を見いだす。

「デジタル分野のプラットフォームの活用や分散化電源の市場拡大に期待したい」と話すシーメンス日本法人の藤田研一社長兼CEO

22日、シーメンス日本法人が日本での新体制に関する説明会を開いた。

日本法人は6月1日付で発電や送配電関連事業を新会社「シーメンス・エナジー」に譲渡した。ドイツの本社が電力事業を分社化して9月に株式上場するのにあわせ、日本でも事業を再編した。

世界的な脱・炭素の流れで火力発電ビジネスには逆風が吹く。一方で、既設の発電設備をより高効率にしたり、デジタル技術を活用して電力を制御したりするニーズは高い。

シーメンス日本法人の藤田研一社長は同日、「新型コロナウイルスの感染拡大も背景に、遠隔で制御する仕組みの必要性がより高まってくる」と話した。独シーメンスがグループで掲げる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」戦略を日本でも強化する。

一方、日本での再生可能エネルギー関連事業はシーメンス・エナジーとは別に、単独の事業として続ける。既に国内で9件のバイオマス発電向けの蒸気タービンを受注していることも明らかにした。

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