直前の豪雨、噴火の引き金 ハワイ・キラウエア火山

2020/6/22 7:56
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2018年5月、米ハワイ州ハワイ島で、噴煙を上げるキラウエア火山(米地質調査所提供)=UPI共同

2018年5月、米ハワイ州ハワイ島で、噴煙を上げるキラウエア火山(米地質調査所提供)=UPI共同

2018年に4カ月続いた米ハワイ島のキラウエア火山の噴火は、直前の3カ月に降った2250ミリの豪雨が引き金になったとの研究結果を米マイアミ大の研究グループがこのほど発表した。気候変動によって増加する豪雨が噴火に与える影響を考慮すべきだと提案している。

一方で京都大桜島火山観測所(鹿児島市)の井口正人教授は、18年のハワイに匹敵する雨を1993年に桜島でも観測したが、この年の噴火はむしろ少なかったと指摘。「桜島のように海に近い火山では雨水は海に抜けるだろう。雨が火山に影響するとしても、山の大きさや位置によって違うのでは」としている。

キラウエアは18年5月、複数の亀裂から溶岩流を噴き上げて噴火を開始した。グループは噴火前に集中した大量の雨との関係を調べた。

グループは、大量の降雨によって深さ1~3キロでは隙間を流れる水が増えて圧力が約10倍になったと計算で推定。流れ込んだ水の圧力で地下の通り道が押し広げられ、マグマが地下深くから上昇しやすくなり噴火の引き金を引いたらしい。

また、キラウエアの1790年以降の噴火を分析すると、乾期よりも短い雨期に起きる傾向がみられたとしている。〔共同〕

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