ボルトン氏の暴露本、出版差し止めを棄却 米地裁

2020/6/21 5:48
保存
共有
印刷
その他

米地裁は、ボルトン前米大統領補佐官が刑事責任を問われる可能性があると指摘した=AP

米地裁は、ボルトン前米大統領補佐官が刑事責任を問われる可能性があると指摘した=AP

【ワシントン=中村亮】トランプ米政権内の混乱ぶりを記したボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の暴露本をめぐり、首都ワシントンの連邦地裁は20日、出版の差し止めを求めた司法省の主張を棄却した。暴露本は23日に予定通り発売される可能性が高まった。

地裁はすでに暴露本が発売を予定する書店に配送され、暴露本の内容も報じられていると指摘。「もとの状況に戻ることはできない」と判断し、差し止めを認めなかった。司法省は16日、暴露本に機密情報が含まれているとして出版を差し止めるよう求めていた。

一方で、地裁はボルトン氏が出版に関し、機密の有無を精査する政権のプロセスが完了したとの文書を受け取っていないと指摘した。ボルトン氏側は機密は含まれていないと主張しているが、地裁は「彼の主張が間違っていれば著作から得る収益を失う」と説明した。刑事責任を問われる可能性もあるという。

トランプ氏はツイッターで機密の扱いで不適切な点があったと地裁が指摘したことをあげて「ボルトン氏に対する大きな勝利だ」と強調した。ボルトン氏が収益が得られない可能性があることも歓迎した。「彼は市民に対して空爆し殺害するのが好きだった。いまは彼が自分自身に爆弾を落とした!」と指摘した。

ボルトン氏はイランや北朝鮮に軍事攻撃を辞さない超タカ派の安全保障専門家として知られる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]