1~3月期の米経常赤字0.1%縮小 新型コロナで貿易減
【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が19日発表した1~3月期の米経常収支(季節調整値)は1042億400万ドル(約11兆1400億円)の赤字となり、前期の改定値に比べ0.1%赤字が縮小した。赤字額は2018年4~6月期以来の少なさとなった。

モノの貿易赤字の減少が赤字縮小の主因。モノの赤字は1923億3200万ドルで5.2%減った。輸入は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う内需の減少で3.1%減った。携帯電話などの消費財やコンピューターなどの資本財が減った。
一方、輸出は、海外景気の低迷を背景に民間航空機などの減少で2.0%減った。
サービス貿易も新型コロナの影響を受けた。渡航制限による旅客減少などで、輸入は8.9%、輸出は5.5%それぞれ減少した。
経常赤字の国内総生産(GDP)に占める比率は1.9%で前期から0.1ポイント低下した。