ロシア中銀が利下げ幅拡大、景気下支え図る

2020/6/19 21:44
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【モスクワ=小川知世】ロシア中央銀行は19日の金融政策決定会合で、主要な政策金利を年5.5%から4.5%に引き下げると決定した。利下げは2会合連続。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済が悪化するなか、利下げ幅を拡大して景気の下支えを図る。今後さらなる利下げを実施する可能性も示した。

ロシア中銀は利下げ幅を拡大して景気下支えを図る=ロイター

1%の利下げは約5年ぶりで、過去最低水準の政策金利となる。4月の前回会合の利下げ幅は0.5%だった。中銀は声明で「ロシアや世界で制限措置が長期化した」と指摘した。

インフレ率は15日時点で年率約3%に低下している。2021年に中銀目標の4%を大きく下回る恐れがあるとして、利下げで経済活動の活性化を促し、物価の下落を抑える構えを示した。

2020年の国内総生産(GDP)の実質増減率は前年比マイナス4~6%と従来予測を据え置いた。外需の減少など経済への悪影響が長引いているとして、4~6月期のGDPが予測を超えて悪化する可能性を指摘した。ナビウリナ中銀総裁は5月時点で4~6月期の前年同期比の実質GDPが8%減に落ち込むとの見解を示していた。

ロシアは新型コロナ対策として5月半ばまで約1カ月半にわたって全土を「非労働期間」とし、各地で外出制限がとられた。19日までの感染者は約57万人、死者は約8千人。感染者の4割弱が集中するモスクワ市は23日に飲食店の通常営業の再開を予定し、経済活動の正常化を急いでいる。

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