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しなの鉄道 省エネ新型車両、7月4日出発

しなの鉄道は7月4日から、新型車両「SR1系」の営業運転を始める。土日祝日に運行する観光列車のほか、平日の通勤列車としても活用する。地方鉄道会社は中古の車両を導入することが多いが、使用電力量が少ないうえ長期間使えるメリットも重視し、会社設立以来初めて新車を導入した。車内も快適になり利用者の利便性も高まる。

19日に報道陣に新車両を公開した。外観は深みのあるロイヤルブルーとシャンパンゴールドを組み合わせた、高級感があるデザインとした。同社の観光列車「ろくもん」の落ち着いた赤色と好対照をなす。

観光列車以外でも使うため、内装にはそれほど特別感はないが、新車両らしく設備は充実している。無料Wi-Fiや電源コンセントを備え、車内で調べ物をしたり仕事をしたりできる。車椅子の乗客も使えるバリアフリートイレも設置した。

土日祝日は「軽井沢リゾート号」として、軽井沢や長野、妙高高原を結ぶ観光列車として運行する。サンドイッチなどの軽食と列車指定券がセットで2千円のプラン(乗車券が別途必要)も用意した。平日は朝晩に小諸や上田、長野を結ぶ通勤ライナー列車として運行するほか、普通列車の車両としても活用する。

同社が保有する車両はいずれも更新時期が近づいており、2026年度までに新品の車両へ順次置き換える計画を立てている。今回はその第1弾として6両を導入する。購入価格は1両あたり約2億円。省エネルギー性に優れた車体で、従来より使用電力量を4割削減できるという。

新型コロナウイルスで県内観光地は大きな影響を受けており、県民が地元の観光地を巡る「マイクロツーリズム」で支える動きも広がっている。同社の町田和彦運輸部次長は「(新車両で)長野県の市町村のいいところを再発見するお手伝いができれば」と話す。

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