国の指示「違法ではない」 辺野古サンゴで係争委判断

2020/6/19 19:33 (2020/6/19 21:39更新)
保存
共有
印刷
その他

総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」は19日、沖縄県名護市辺野古沖からの小型サンゴ類の移植を巡り、県側の主張を退ける判断を示した。県はサンゴ類の特別採捕を許可するよう江藤拓農相が是正指示を出したことを「違法な関与だ」として取り消すよう求めたが、係争委は「指示は違法ではない」と認定した。

総務省は、係争委の審査結果を沖縄県と農林水産省に22日にも通知する。県は結果に不服があれば通知から30日以内に高裁に提訴できる。

委員長の富越和厚元東京高裁長官は記者会見で、防衛省沖縄防衛局が昨年4月と7月に特別採捕許可を県に申請したことを踏まえ「県が定める標準処理期間(の45日)を大幅に過ぎても許可するかどうか判断せず、迅速とは認めがたい」と指摘。県の対応は違法な事務処理に当たり、国の是正指示は違法とは言えないとの認識を示した。

辺野古沖は米軍普天間基地(宜野湾市)の移設先。サンゴ類は埋め立て予定海域で見つかった。富越氏は「護岸の造成工事をすればサンゴ類は死滅する」と述べ、移植の必要性も認めた。

県の申し出によると、沖縄防衛局は昨年、計約3万9600群体の特別採捕許可を県に申請。県は「極めて大規模な移植」との理由で審査を続けていた。農相は今年2月、標準処理期間を過ぎても知事が判断していないとして、申請を許可するよう是正指示を出した。

所管する水産庁の担当者は係争委の判断に「主張が認められたと認識している」とコメントした。沖縄県の玉城デニー知事は「誠に残念だ」と県庁で記者団に語った。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]