首相、今月の訪ロ見送り 領土交渉、コロナ理由

2020/6/19 18:21
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安倍晋三首相が、24日の対ドイツ戦勝75年パレードに合わせたロシア訪問を見送る意向を固め、外交ルートを通じてロシアに伝達したことが分かった。外務省が19日の参院沖縄北方特別委員会で明らかにした。新型コロナウイルス感染症対応を踏まえて判断したとしている。北方領土問題を巡る日ロ交渉の停滞が続きそうだ。

北方領土問題を外交上の重要課題に掲げる首相は当初、同国のプーチン大統領との首脳会談を目的に、訪ロへ前向きな姿勢を示していた。首相はプーチン氏との会談機会を改めて模索する方向だが、コロナの影響を受けて調整は難航する可能性がある。

19日の特別委で、外務省の宇山秀樹欧州局審議官は「首相はコロナを巡る内外情勢に鑑み、出席しないとロシア側に回答した」と説明した。茂木敏充外相は今後の対応について「現地で招待があれば、駐ロ大使の出席を含め、しっかり対応したい。ロシアがどういう形で式典を実行するかを見極めたい」と述べた。日本維新の会の鈴木宗男氏への答弁。

今月下旬の首相訪ロを巡っては、米国が同時期に開催予定だった先進7カ国首脳会議(G7サミット)の延期を5月末に決めたため、日本側で「首相日程に余裕ができた。実現可能ではないか」(政府筋)との見方が出ていた。だがロシアでの感染が収束していない現状に加え、コロナの影響で訪ロの準備が十分に整わなかったことなどから、最終的に断念したとみられる。

〔共同〕

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