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タイ東部空港、拡張に1兆円 成田国際空港が運営協力へ

【バンコク=村松洋兵】タイ政府は19日、東部のウタパオ空港の拡張計画について、航空大手バンコク・エアウェイズが主導する企業連合と契約を結んだ。旅客ターミナルなどを新増設する計画で、総事業費は2900億バーツ(約1兆円)を見込む。成田国際空港会社が運営に協力する方向だ。

バンコクエアと高架鉄道運営のBTSグループ・ホールディングス、ゼネコン大手シノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクションの企業連合が政府と50年間の契約を締結した。約10平方キロメートルの土地に、旅客や貨物の空港関連インフラを一体的に整備する。

ウタパオ空港はバンコクの南東約150キロメートルに位置する。もともと軍用だが、リゾート地パタヤに近く利用者が増加している。タイ政府はバンコクのスワンナプーム、ドンムアンに次ぐ首都圏第3の空港と位置づける。

計画では2024年に第3旅客ターミナルを開業し、旅客の受け入れ能力を現在の年間300万人から1590万人に引き上げる。42年には6000万人に増強する。

バンコクエアのプティポン社長は19日の記者会見で「成田空港をパートナーとして国際レベルの運営をする」と述べた。成田空港は出資しないが、施設の維持管理などに協力する見通しだ。

ウタパオ空港の拡張はタイ政府が推進する経済特区「東部経済回廊(EEC)」開発の一環だ。空港周辺に航空機の整備・保守施設や航空訓練施設もつくり、周辺を航空産業都市とする構想を描く。拡張事業の開始から5年間で1万5600人の雇用創出を見込む。

計画は新型コロナウイルスの感染拡大前に立てられたもので、実現性には不透明感も漂う。バンコクエアは多くの便の運休が続いており、財務に不安を抱える。旅客需要が回復しなければ、空港は過剰な設備となる。

EECのカニット事務局長は「航空ビジネスは1~2年後に通常に戻ると見込まれ、計画への影響はない」と強調した。

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