クロフネ、ベトナム人向け保険 最大120万円の所得補償
外国人材紹介事業を手掛けるクロフネ(名古屋市)は6月から、三井住友海上火災保険と日本で働くベトナム人労働者向けの所得補償保険を始めた。年1万5千円で、けがや病気で働けなくなった場合、最大120万円を補償する。保険の加入書類はベトナム語で表記した。
勤務中のけがで長期間働けなくなった場合、傷害保険や労災保険で治療費は補償されるが、生活費の支給は必ずしも十分な金額とは限らない。技能実習生は母国の送り出し機関に100万円程度払って来日するケースが多く、働けなくなると借金だけが残る。ただ、外国人労働者が自分で所得補償保険に加入するのはハードルが高い。
クロフネの倉片稜社長は「2022年までに1万人の加入を目指したい」という。対応する国は今後、広げていく考え。