コロナ契機に変わる住まい 働きやすさ、優先事項に
「テレワーク前提」で改修・転居
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新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに広がった在宅勤務。働く人たちにとって「ウィズコロナ」の新たな生活様式は、子どもと過ごす時間が増えるといった利点も少なからずあった。テレワークが定着すれば、自宅で働くことを前提にした家づくりが普及し、出社回数が減ったことで住まい選びの基準が変わる可能性がある。
「こんなに書斎が活躍するとは考えてもみなかった」。横浜市の石井亮さんは都内の食品メーカーに勤めるが、政府の緊急事態宣言が発令された翌日から在宅勤務となった。思いがけず活躍したのは居間に作ったワークスペースだった。
昨年、マンションをリフォームした際に将来は子供部屋にしようと、間取りに書斎を加えた。居間の一角にはノートパソコンを置ける「仕事場」も