米ザイリンクス、FPGAベースのビデオトランスコーダー

BP速報
2020/6/19 11:51
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ザイリンクスが発表したビデオトランスコーダー(出所:ザイリンクス)

ザイリンクスが発表したビデオトランスコーダー(出所:ザイリンクス)

日経クロステック

米半導体大手のザイリンクスは、「FPGA」と呼ばれる演算回路を自由に書き換えられる半導体をベースにしたビデオトランスコーダー「リアルタイム・ビデオ・アプライアンス」2製品を17日に発表した。動画配信サービスを手掛ける企業などに向けた製品。同サービスで使われるサーバーシステムのラックに組み込む使用を想定している。

同社はFPGAを開発した企業で、FPGA自体の提供が本業だ。FPGA応用機器の開発支援に向けて、FPGAが搭載されたボードや、FPGAをカスタマイズするためのソフトウエア、FPGA上で稼働するソフトウエアなどを提供することはあっても、顧客の商品であるFPGA応用機器を提供することは基本的になかった。

今回の新製品はサーバーのアクセラレーター(処理速度向上装置)として稼働する機器(アプライアンス)とはいえ、顧客の事業領域に踏み出すことになる。新製品のオンライン発表会に登壇した同社データセンターグループビデオプロダクトマーケティングディレクターのアーロン・ベーマン氏は、報道機関からの質問に答える形で「一部の顧客の事業と競合する」と述べた。

同氏によれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって、動画配信需要は一段と高まっており、圧縮された動画のビットレートや解像度を再変換するビデオトランスコーダー事業の重要度が上がっているという。その流れに乗るため、新たな事業領域に踏み出したようだ。

発売した2製品のうち1つは、少ない種類のストリーム(連続データ)に多くの視聴者がいる動画配信事業者向け。ビットレートの最適化を行い、1ストリーム当たりのコストを削減できる。もう1つの製品は、多数のチャネルをエンコードする動画配信事業者向けで、1チャネル当たりのコストを削減できる。

どちらの製品も各種のソフトウエアが統合されており、FPGAの知識がなくても利用できるという。

(日経クロステック/日経エレクトロニクス 小島郁太郎)

[日経クロステック 2020年6月18日掲載]

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