最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 22,418.15 -96.70
日経平均先物(円)
大取,20/09月 ※
22,390 -120

[PR]

投信コラム

フォローする

コロナ禍でも底堅いESGファンド(海外投信事情)

2020/6/23 12:00
保存
共有
印刷
その他

新型コロナウイルスの影響で大荒れの展開が続く2020年の金融市場で、ESG(環境・社会・企業統治)関連ファンドが底堅いパフォーマンスを見せている。コロナ禍の災いが転じて、ESG課題に積極的に取り組む企業が改めて評価される流れになったことが一因のようだ。

■コロナでESGの「S」に関心

米S&P500種株価指数の構成銘柄のうち、たばこや武器に関連する企業や、世界の同業他社と比べてESGスコアが低い企業などを除外した「S&P500 ESG指数」は年初来騰落率が5月15日時点で9.8%のマイナス。S&P500種(マイナス11.4%)に比べ小幅下落にとどまった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがESG関連の主要なファンドとETF(上場投資信託)17本について同期間のパフォーマンスを調べたところ、8割にあたる14本がS&P500種をアウトパフォームした。このうち2本はプラスのリターンを確保するなど健闘が目立った。

コロナ禍では、従業員をどう扱っているかなどの企業理念が浮き彫りになり、適切な労働環境の実現に前向きな企業の評価が高まる「副産物」をもたらした。S&Pは「ESGの『S(=社会)』の要素に投資家の関心を向かわせるきっかけになった」と指摘している。

■ロボアド、SRIファンドが運用に貢献

コンピューターを使って個人の資産運用を助言する「ロボアドバイザー(ロボアド)」でも、ESG関連ファンドが存在感を示した。米調査会社バックエンド・ベンチマーキングによると、ベターメントやEトレードなど主要ロボアド8社が取り扱うSRI(社会的責任投資)ファンドのパフォーマンスは、1~3月期に5社で非SRIファンドを上回った。

ESG関連ファンドは通常のファンドに比べて手数料が高くなりがちだが、それでも底堅い運用成績を収めたことで、顧客の運用ポートフォリオの安定化に貢献したといえる。

■恩恵受けるインデックスプロバイダー

ESG投資の拡大が恩恵をもたらしている分野もある。好例は米MSCIなどのインデックスプロバイダー(指数算出会社)。MSCIの1~3月期決算は営業収益が前期比12%増、営業利益が同28%増の増収増益だった。とりわけESG関連サービスは4割近い増収を記録した。長期的な収益見通しも20%台半ばの増収と、他のサービス部門と比べて高い成長率を見込んでいる。

先行きの成長期待を背景にMSCI株は今年に入って30%超も上昇した(5月15日時点)。S&P500種や「S&P500 ESG指数」を大きく引き離している。

(QUICKリサーチ本部 荒木朋)

投信コラムをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム