5月の国内家電出荷、AV機器24%減 白物は9%減

2020/6/18 18:47
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新型コロナウイルスの影響で国内の家電出荷が低調だ。業界団体が18日に発表したAV(音響・映像)機器など「黒物家電」の5月の国内出荷額は前年同月比23.9%減で、ルームエアコンなど「白物家電」も同8.8%減と落ち込んだ。「巣ごもり需要」で調理家電やテレビなど一部は好調だが、全体を押し上げるほどの勢いはない。

コロナ下でも活況な調理家電の売り場(東京都千代田区のビックカメラ有楽町店)

電子情報技術産業協会(JEITA)によればテレビやオーディオ機器、車載機器など民生用電子機器の5月の国内出荷額は23.9%減の719億円。単月の出荷額としては2000年以降で最低を記録した。

映像機器は前年比8%減の384億円、オーディオ関連機器は29.9%減の47億円、車載機器は37.5%減の287億円と大幅なマイナスだった。5月の国内の新車販売台数が4割以上減ったことが響き、カーナビゲーションシステムは49.2%減、カースピーカーは57%減に落ち込んだ。

日本電機工業会(JEMA)が発表した白物家電の国内出荷額は前年同月比8.8%減の1941億円で、昨年10月の消費増税から8カ月連続で前年を下回った。

特に出荷額に占める割合の大きいルームエアコンが13%減の793億円、冷蔵庫も11.2%減の290億円と振るわなかった。緊急事態宣言は解除されが、家電量販店の営業時間の短縮や休業で出荷が落ち込んだ。

一方で、巣ごもり需要に対応した家電は堅調だった。電子レンジの出荷台数は前年比2.8%増の21万7千台、ホットプレートは66.3%増の10万5千台、トースターも19.7%増の21万8千台となった。外出自粛で「自宅での食事機会が増えたことが影響した」(JEMA)とみている。

薄型テレビも16.8%増の36万3千台だった。特に50型以上の大型製品は65.4%も増えた。地上デジタル放送の開始前後に購入した消費者の買い替えと巣ごもり需要の両方に支えられた。

このほか新型コロナへの警戒感から空気関連製品の出荷も伸びている。空気清浄機の出荷台数は前年実績から4割増え、加湿器も前年同月の2.6倍を記録した。

多くの家電量販店は営業を再開したが、急速な販売回復は見込みにくい。メーカー、販売店ともに辛抱の日々が続く。

(河端里咲)

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