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小野薬品社長、本庶氏の対価「妥当」 和解求める株主も

小野薬品工業は18日、大阪市内で株主総会を開催した。がん免疫薬「オプジーボ」の特許の対価を巡り、共同で特許を取得した同社と本庶佑・京都大学特別教授らは対立している。本庶氏は同社を提訴する考えを表明しており、相良暁社長は「契約は有効で支払いの水準は妥当と考えている。もし提訴された場合は司法の場で正当性を主張する」と株主に説明した。

本庶氏は小野薬品に対し、6月中にも約226億円の分配金などの支払いを求める民事訴訟を起こす考えを明らかにしている。株主総会では7人の株主から質問や意見が出たが、本庶氏との対立に関わる内容は1件だったという。

株主総会に参加した70代の男性は「対立が長引いてもメリットがない。なんとか円満に終わってほしい」と話し、60代の男性は「(株主総会では)和解を求める声もあったが、裁判になるのであれば株主としては見守るしかない」と話した。一方で「会社と本庶先生の意見にずれがあり、和解は難しいのでは」と対立の長期化を懸念する声もあった。

総会の参加者は新型コロナウイルスの感染防止を目的に人数を絞り、前年に比べ433人少ない120人(一般株主は103人)だった。席は2メートル間隔で配置し、約100席に制限した。長時間の開催を避けるため、業績など事前に招集通知で説明している内容については音声説明を省略するなどの対応をとった。所要時間は59分(前年は98分)だった。

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