エチレン設備稼働率、5月は89・4% 樹脂の需要減

2020/6/18 13:54
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石油化学工業協会(東京・中央)は、化学製品の基礎原料であるエチレンの5月の生産設備稼働率が89.4%だったと発表した。好不況の目安となる90%を2カ月ぶりに下回った。新型コロナウイルスの影響で自動車工場などが停止し、工業分野で樹脂の需要が減少した。緊急事態宣言下で個人消費が低調だったことも稼働率を押し下げた。

エチレンの5月の生産量は前年同月比12.6%減の43万8400トンだった。プラントの稼働率が落ちた影響が大きかった。石化協と塩ビ工業・環境協会がまとめた主要5樹脂の生産量(数量ベース)は、低密度ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)など3樹脂で前年同月を下回った。

国内出荷は全ての樹脂が前年同月から減少した。石化協によると近年における5月の出荷量としては最低水準だった。PPは自動車部材向け、低密度PEは包装材料向けなど主用途でマイナス幅が大きかった。塩化ビニール樹脂(塩ビ)は建設工事が中断した影響で建材向けの減少が目立った。

輸出は前年の輸出数量が低かったこともあり、全ての樹脂で前年同月比プラスだった。塩ビ樹脂は主要な出荷先であるインド向けが4月は同国の都市封鎖により急減したが、5月から回復しつつある。在庫は出荷量の減少により全ての樹脂でやや高い水準となっている。

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