記憶と現在、精神的自伝 映画「ペイン・アンド・グローリー」

アートレビュー
2020/6/19 15:30
情報元
日本経済新聞 電子版
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ペドロ・アルモドバル監督の最新作は、彼の精神的自伝ともいうべき映画だ。ある監督を主人公にして、荒涼とした今の生活を描きながら、そこに過去の原風景をフラッシュバックで蘇(よみがえ)らせる。現在の描写と記憶の間歇(かんけつ)とをみごとに綯(な)いあわせた力作である。

スペインを代表する脚本家で監督のサルバドール(アントニオ・バンデラス)は、世界的な栄光とは裏腹に、全身に痛みを抱え、古い仲間の俳優ア…

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