欧州委、PSA・FCA統合を調査 独禁法にからみ

2020/6/18 4:49 (2020/6/18 5:25更新)
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PSAのタバレスCEOはFCAとの経営統合を目指している=ロイター

PSAのタバレスCEOはFCAとの経営統合を目指している=ロイター

【パリ=白石透冴】欧州連合(EU)の欧州委員会は17日、仏グループPSAと欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が合意した経営統合について、競争法(独占禁止法)に違反していないか詳しく調べると発表した。2社の統合は時間がかかる可能性も出てきた。

プジョーなどのブランドを持つPSAとジープなどのFCAは2019年12月、対等な経営統合で合意。21年の早い時期までの手続き完了を目指している。

欧州委が問題視するのが、2社が持つ小型商用車の市場シェアだ。欧州メディアによると、2社合わせた欧州でのシェアは34%を超え、2位仏ルノーの約16%を引き離す。特に英仏、イタリア、スペインなど欧州15カ国でシェアが高くなりすぎ、競争がゆがめられる可能性を指摘した。

欧州委は対応を求めてきたが、2社は同日までに明確な答えを示さなかったという。欧州委は10月22日までに調査の結論を出す。PSAは17日、仏AFP通信の取材に「2社は欧州委と協力を続け、疑問に答えていく」などとコメントした。

統合が実現すれば独フォルクスワーゲン(VW)、トヨタ自動車日産自動車・ルノー・三菱自動車の日仏連合に続く世界4位の自動車メーカーが生まれる。欧州委は19年、仏アルストムと独シーメンスの事業統合を認めなかったこともある。

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