米中、対話継続を確認 外交トップがハワイで会談

2020/6/18 0:21 (2020/6/18 13:47更新)
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ポンペオ米国務長官(写真左)と楊潔篪・中国共産党政治局員=ロイター

ポンペオ米国務長官(写真左)と楊潔篪・中国共産党政治局員=ロイター

【ワシントン=永沢毅、北京=羽田野主】ポンペオ米国務長官は17日、訪問先のハワイで中国外交担当トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)中国共産党政治局員と会談した。国務省の発表によると、ポンペオ氏は新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、完全な透明性の確保と情報共有の必要性を強調した。中国メディアは今後も対話を続ける方針で一致したと伝えた。

米中対立が先鋭化して以降、両国の高官が直接対面して本格協議する初の機会となった。緊張緩和に向けた転換点となるかは見通せない。

協議はホノルルの米空軍基地で現地時間17日午前9時(日本時間18日午前4時)ごろに始まり、午後5時までに終わった。ポンペオ氏は米国の重要な国益を主張し、商業や安全保障、外交分野で完全に互恵的な関係が必要だと訴えた。これらは中国による香港への統制強化や中国による米国人記者の追放などが念頭にあるとみられる。

トランプ政権は中国が新型コロナ対処の初動を誤り、発生源などの情報開示も不十分だと批判を強めてきた。中国側が直接協議でどう応じたかが焦点となる。

緊迫している北朝鮮情勢も懸案に急浮上している。北朝鮮は韓国に軍事的な挑発を強める構えを示し、米中は事態の沈静化に向けた対応を話し合った可能性がある。

日米欧の主要7カ国(G7)外相の共同声明が中国が制定作業を進める「香港国家安全法」に「重大な懸念」を示したことに対し、楊氏はポンペオ氏との会談で「断固とした反対」を表明。「立法の決心は揺るがない」と発言した。中国外務省が18日に発表した。

中国共産党の機関紙、人民日報(電子版)は18日、会談について「中米関係やお互いに関心を持っている国際問題と地域の問題で深く意見交換した」と伝えた。「お互いの立場を十分に明らかにした」と指摘し、米中の対立点の多さをうかがわせた。米国の政治専門紙ポリティコによると、会談は中国側が要請した。

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