南米チリ、感染者3万人計上漏れ 21万人が感染

2020/6/17 18:30
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チリでは新型コロナ感染の再拡大が深刻になっている(3日、サンティアゴ)=AP

チリでは新型コロナ感染の再拡大が深刻になっている(3日、サンティアゴ)=AP

南米チリの保健省は16日、新型コロナウイルスの感染者数で3万人以上の集計漏れがあったと明らかにした。同国の累計感染者数は16日時点で約18万4千人だったが、実際には21万人超に達していた。フランスやイランを上回って世界で9番目に多いことになる。

新型コロナの検査で陽性だった市民3万1412人が手違いで感染者として数えられていなかった。ロイター通信によると、感染が広がった3月以降、PCR検査で陽性が出たにもかかわらず報告されていなかった。修正した感染者数は17日に発表する予定だという。

チリは検査態勢を充実させ死亡率を低く抑えたことで国際的に評価されていたが、5月以降に感染者数、死者数ともに急増した。保健省が死者数を過少報告したとの疑いも浮上し、マニャリッチ保健相が13日に事実上更迭された。

チリは収まりつつあるとみられた感染の再拡大が深刻になっている。米ジョンズ・ホプキンス大の集計では10日以降、新規感染者数は連日5千人を超えている。

3月には国境封鎖や市民の移動制限を実施し、感染拡大が抑制されたが、4月下旬にピークを超えたとして外出制限を解除すると再び新規感染者が増えた。5月中旬に首都サンティアゴなどで外出禁止措置を導入したが手遅れだった。

感染拡大の中心地は4月までの欧米先進国から、ブラジルやロシアなど新興国にシフトした。南米は新型コロナの「新たな震源地」となっており、各国で混乱が続いている。

ボリビアでは医療機器の輸入に伴う汚職の発覚で、前保健相が逮捕された。感染者数・死者数とも米国に次ぐブラジルでは、対策の方向性を巡りボルソナロ大統領との対立で、2人の保健相が交代した。

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