サンヨー食品、群馬で工場増設 研究開発加速
サンヨー食品は16日、前橋市にある自社の敷地内で製品の開発を担う「新開発棟」を増設したと発表した。6月下旬には全面稼働させる。これまで製品開発を担っていた開発棟に隣接しており、消費者のニーズが多様化するなか、取り組みを加速させる狙いだ。
サンヨー食品はインスタント麺の「サッポロ一番」などを製造しているが、同社の製品開発の拠点は前橋市内の開発棟に限られていた。新開発棟では麺やスープ、具材、容器など製品全般に関わる開発を進めていく。
同社によると、新開発棟の設備投資額は工場の建設や設備の導入などで合わせて約10億円に上るという。2階建てで、延べ床面積は1683平方メートルに及ぶ。すでに一部の設備を稼働させており、月内には全面稼働させる見通しだ。
食品をめぐる消費者のニーズは、少子高齢化など社会の変化に伴って多様化している。同社は「新製品の開発などの動きを早めていきたい」(広報担当者)と話している。