中印が国境で衝突、双方に死者

習政権
2020/6/16 18:37 (2020/6/17 7:20更新)
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ラダック地方を通行するインド軍のトラック(2018年9月)=AP

ラダック地方を通行するインド軍のトラック(2018年9月)=AP

【北京=羽田野主】中国とインド両軍が係争中の同国北部ラダック地方でにらみ合いを続けている問題で、インド軍は16日、中国軍との衝突で3人が死亡したと発表した。中国人民解放軍でインドと国境を接する西部戦区の報道官は16日、「(中国側にも)死傷者が出ている」との声明を出した。

インドメディアによると、インド軍の報道官は「小競り合いが15日夜に発生し、犠牲者が出た。インド側の死亡者は将校1人、兵士2人だ」と明かした。中印両国には4000キロメートル以上の未画定の国境線がある。過去に何度も衝突しているが、係争地で死者が出るのは過去45年間で初めてとみられる。

中国外務省の趙立堅副報道局長は16日の記者会見で「インドの部隊が約束を破って境界線を2回越えた」と主張。「違法の活動を行い中国側を挑発し、攻撃した」と述べた。インド側に厳重な抗議を伝えたとしている。「中印は外交と軍事それぞれの交渉ルートがあり連絡を取っている」とも話した。

両軍のにらみ合いは5月5日に始まった。インドの道路建設に中国が反発したのが発端となった。両国の実効支配線がある湖パンゴン・ツォ周辺のほか数カ所で対峙していた。

武器を使わず素手や投石による小競り合いが続いていたが、中印の政府・軍関係者は6月6日に協議し「平和的解決」をめざす方針で一致していた。数週間かけて中印両軍を撤退させる案が出ていたものの、死者が出たことで再び不透明感が強まっている。

中国とインドは2017年にもブータンを含む3カ国の国境地帯で約2カ月間対峙し、1962年の中印国境紛争以来の事態となった。

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