鉄連会長に日鉄社長就任、「個社で生産削減徹底を」

2020/6/16 17:00
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日本鉄鋼連盟(鉄連)は16日、同日付で日本製鉄の橋本英二社長が会長に就任したと発表した。前会長を務めたJFEスチール社長の北野嘉久氏は副会長に就いた。中国勢との競争激化に加え、新型コロナウイルスの影響で供給先が相次ぎ減産に動くなど、鉄鋼業界の経営環境は厳しさは増している。橋本氏は記者会見で「まずは余剰な生産能力を徹底的に絞るなど個社で対策をやりきることが重要だ」と語った。

鉄連会長に就任した日鉄の橋本英二社長(16日、東京都中央区)

新型コロナの影響で鋼材需要は世界的に大きく落ち込んでいる。自動車や造船、建築といった産業で鋼材需要は急減。4月以降に国内では日鉄が計5基、JFEが計2基の高炉の一時休止を発表している。

現時点で需要回復のメドは立っておらず、一部で業界再編の可能性も指摘される。橋本氏は「再編で答えが出るとは思っていない」とし、まずは設備集約などの施策を個社でさらに進めることの必要性を強調。さらに「コロナの有無にかかわらず、技術や商品力が生きる分野への経営資源の集中を加速徹底しなければならない」と述べた。

橋本氏は海外経験が豊富だ。コロナを受けて世界市場での存在感が一層高まる中国について「最大の脅威」(橋本氏)とした。新型コロナの影響からいち早く回復し、鉄鋼業界の生産水準も戻っている状況を踏まえ、「今後ますます相対的優位性が高まると考えざるをえない」と語った。

退任した北野氏は「保護貿易の拡大、鉄鋼グローバル・フォーラムでの中国やサウジアラビアの離脱など激動の1年だった」と振り返った。

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