葛藤しつつ、命を助ける 野村進『救急精神病棟』
描かれた医療現場(3) 河合香織(ノンフィクション作家)

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2020/6/20 2:00
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日本経済新聞 電子版
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京都アニメーション放火殺人事件の容疑者は、自分を助けてくれた医師に「人からこんなに優しくしてもらったことは、今までなかった」と言ったと報道された。医師の元には加害者をなぜ助けるのだという意見も寄せられたという。

多くの人を殺害したかもしれない加害者の命をなぜ助けるのか。それは、医療従事者が持つ職業倫理とともに、それぞれが抱えてきた「噛(か)みあと」の存在があるからではないかと思う。

野村進の『…

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