京阪神ビルディング、総会で旧村上ファンドの人事案否決

関西を地盤とする不動産会社の京阪神ビルディングが大阪市内で16日開いた定期株主総会で、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、ストラテジックキャピタルによる社外取締役選任の株主提案は否決された。同ファンドは、取締役の多くを主要行である三井住友銀行の出身者が占めていることを問題視していた。
会社側が出した取締役選任など4議案は全て可決された。京阪神ビルディング常務執行役員の多田順一氏は「経営陣が当社の中長期的な価値向上を目指していることに、株主から支持をいただいた」と話した。