新潟のスキー場、ネットで資金調達 暖冬で昨季営業できず
新潟県胎内市は、胎内スキー場の運営資金調達のためクラウドファンディングを開設する。昨シーズンは暖冬少雪で営業できず、3800万円の損失を市が負担した。新型コロナウイルスの感染拡大もあり、今後の運営の原資の確保のため、同市の井畑明彦市長が発案し取り組み始めた。目標額は3000万円で、7月中の設置を目指す。

返礼品としてはスキー場のリフト券や飲食、レンタルも含めた1日利用券などを想定する。胎内スキー場は新潟市など胎内市外からの利用者が多く、井畑市長は「胎内スキー場へ100%充てる基金を設置すれば支援してくれる」と期待する。

胎内市は今まで「胎内高原ワイン」のためのクラウドファンディングを実施してきたが、目標額は100万円以下だった。「新型コロナを契機にネットでの資金調達は増えている。周知には工夫が必要だろう」と井畑市長は話す。
クラウドファンディングは胎内市か、スキー場の管理を手がける第三セクターの胎内リゾート(胎内市)が主体での開設を予定する。「専門の事業者と相談して方針を立てる」(井畑市長)