昭和電工、中国で機能性樹脂を増産 現地の需要増受け

2020/6/15 16:32
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昭和電工は15日、中国で機能性樹脂の生産を増強したと発表した。上海市の工場でビニルエステル樹脂(VE)と合成樹脂エマルジョン(EM)の生産ラインを増設し、稼働を始めた。生産能力はそれぞれ2倍となる。中国での電子部材や環境規制に対応する部材の需要増加を捉える狙いがある。

昭和電工は上海で機能性樹脂の生産能力を倍増させる(上海市の工場)

新たな生産ラインは昭和電工の子会社である上海昭和高分子の工場で6月から稼働を始めた。VEは液晶ディスプレーやタッチパネルの原料になるほか、半導体用レジストの原料にもなる。中国では電子材料市場が拡大しており、増産でVEの需要増に対応する。VEは火力発電所の排ガスから硫黄酸化物を除去する排煙脱硫装置や、タンク内の腐食防止材にも使用され、幅広い分野で需要が拡大している。

中国では2015年から環境汚染の原因とされる揮発性有機化合物(VOC)の規制が始まり、有機溶剤を使用した塗料や接着剤の使用制限が強化されている。規制に対応するためEMを使用した水系塗料や接着剤への切り替えが進んでおり、EMの需要も拡大しているという。

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