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リニア打開見通せず JR東海社長、静岡知事と初面会へ

2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の整備計画で、遅れている静岡県内の着工のメドが立たない。環境への影響を懸念する県側は本体工事の前提となる準備作業の再開に難色を示す。近く事業主体のJR東海の金子慎社長が川勝平太知事と初めて面会するが、打開は見通せない。

リニアは27年の品川―名古屋間の開業に向けて各地で工事が進む。難関とされる南アルプストンネルを抱える静岡工区は着工できていない。許可権限を持つ川勝知事は約60万人が利用する大井川の水量に悪影響を及ぼすとみており、慎重な姿勢を崩さない。

本来は19年度中の着工を目指していた。その前段の樹木の伐採や整地といった準備工事さえできない状況にJR東海はしびれを切らす。金子社長は5月29日の記者会見で「27年の開業が難しくなる」と明言した。「6月中」に再開できなければと、あえて時期を区切ってもみせた。

川勝知事は6月11日の現地視察の際に「トンネルを掘るための工事なら本体工事と一緒だと考えている」と容認しない意向を改めて示した。

川勝知事の真意を巡っては臆測が飛び交う。東海道新幹線の新駅建設など地元への配慮を引き出すとの見方や、21年夏の実施が見込まれる県知事選を見据えているとみる向きもある。

県側の不信感は強い。国のリニア工事の課題を話し合う有識者会議の初会合で金子社長は「静岡県から実現しがたい課題が示されている」などと発言。県側から批判されて金子社長が陳謝した。

6月中に準備工事の再開にこぎ着けられなかった場合、開業の延期も現実味を帯びてくる。最速で37年と見込まれる大阪延伸の時期にもしわ寄せは及びかねない。

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