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高校生の手になぜ拳銃が 死亡1週間、見えぬルート

事件当日の現場周辺(8日、東京都八王子市)

東京都八王子市で高校1年の男子生徒(15)が拳銃で自殺したとみられる事件は15日で発生から1週間となった。拳銃は米国製の真正品とみられ、闇ルートで1丁数十万円の値がつく。入手方法は未判明で、捜査幹部からは「高校生が入手するのは普通は考えられない」と困惑の声も漏れる。

8日午前8時ごろ、生徒の自宅2階から「パーン」という音が聞こえ、1階にいた母親が駆けつけると生徒は自室で頭から血を流して倒れていた。近くに落ちていた拳銃には米国の銃器大手スミス・アンド・ウェッソンの刻印があり、中には4発の未使用の弾丸が残っていた。

生徒の部屋のタンスの奥にはさらに50発以上の弾丸のようなものがあった。家族共用の部屋のクローゼットに置かれた衣装ケースからは、銃の手入れに使うブラシと油、別の銃の弾倉、拳銃用ホルダーが見つかった。

拳銃や弾丸は真正品の可能性が高く、生徒が持っていた経緯について生徒の家族は「心当たりがない」と説明している。生徒が銃器に興味を持っていた様子もなかったという。

銃器評論家の津田哲也さんによると、スミス・アンド・ウェッソン製の拳銃は米国などで1丁約3万円で購入できる。日本の暴力団の間では50万~60万円で売買されることが多い。匿名性の高い闇サイト群「ダークウェブ」でも違法に流通しているとみられるが、価格はさらに高額になる。津田さんは「高校生が自力で調達するのは考えにくい」と話す。

捜査関係者などによると、真正品にはシリアルナンバーがあり、海外の正規店で購入した人物は特定できる。ただ転売されると流通ルートの特定は難しい。警視庁は生徒の携帯電話やタブレットの通信記録を分析し、捜査幹部は「闇サイトでの購入も含め、あらゆる可能性を排除せずに調べる」としている。

生徒は4月に都内の通信制の私立高校に入学。高校によると、新型コロナウイルスの影響で休校中に行われたオンライン授業には参加していた。学校が再開した6月1日に登校した後は体調不良を理由に欠席していた。これまでに遺書のようなものは見つかっていない。

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