東京都、新規感染者47人 5月5日以来の高水準

東京都の小池百合子知事は14日、新型コロナウイルスの感染者が都内で新たに47人確認されたと明らかにした。前日(24人)から大幅に増加し、5月5日以来の高水準になった。都内の感染者の累計は計5544人となった。
14日に確認された47人のうち18人は20~30代のホストで、「夜の繁華街」に関連した感染者が多く報告されている新宿区が実施した集団検査で陽性が確認された。ほかの14人も夜の街の関係者で、計32人が同様の経路での感染とみられている。
また、別の5人は既に複数の感染者が出ている武蔵野中央病院(小金井市)に関連した感染者だという。同病院に関連した感染者は累計51人となった。
現状を受けて都は15日、感染の再拡大となる「第2波」に備え、専門家を含めたワーキングチームを立ち上げる。1日あたりの新規感染者数など、現在都が設けている感染状況を評価する7つの指標を見直す考えだ。小池氏は「新しいステージに入ったふさわしいものを作っていこうというもの」と説明した。
新型コロナの影響による休業要請について都は12日から一段と緩和して、カラオケ店や遊園地など遊戯・遊興施設での営業を認めている。19日にはスナックなど接客飲食業でも休業要請が解除される予定だ。ただ「夜の繁華街」では感染が散発的に報告されていることから、都は感染者の動向を注視していた。
14日午後に小池知事と会談した西村康稔経済財政・再生相は、会談後の記者会見で「夜の繁華街」関連の感染者が多い点に「陽性者が出た店舗で協力的にPCR検査を受けた結果だ」と述べた。感染の再拡大を防止することが大事と強調した上で「取り組みが進んでいると前向きに考えたい。小池知事ともその点で一致した」と語った。