インターステラ、ロケット「モモ5号機」打ち上げ失敗

2020/6/14 11:56
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ロケット開発スタートアップのインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)は14日、観測ロケット「MOMO(モモ)」5号機を同町の実験施設から打ち上げたが機体を制御できず緊急停止、失敗に終わった。2019年5月に国内で初めて民間単独開発ロケットを高度100キロメートルの宇宙空間に届けており、2度目の成功を目指していた。

5号機は全長10メートル、直径50センチメートル、重さ約1トンの液体燃料ロケットで、高知工科大学の観測装置などを載せていた。14日午前5時15分、打ち上げられたが、発射36秒後にエンジンの部品から火花が飛び、同70秒後に機体の姿勢が基準値以上に乱れたため緊急停止させた。発射から約3分後に沖合4キロメートル地点に落下したという。

打ち上げ後の記者会見で、ISTは失敗についてエンジン部品の「ノズル」の破損が原因とみられると説明した。ノズルは高温、高圧の燃焼ガスを噴出する部位に使われるが、破損した理由は不明。

稲川貴大社長は「多くの人が支援してくれたなか、期待に添えず申し訳ない」と反省の弁を述べる一方、「打ち上げから3~4時間で原因や対策が見えてきた。原因究明をしっかり行い、輸送ビジネスを実現させたい」と事業を続ける考えを示した。ISTの創業に携わった実業家の堀江貴文氏は「チームの打ち上げ実施能力は上がっている。次回以降の打ち上げは期待できる」と述べた。

モモ5号機はこれまで2度打ち上げを延期していた。19年12月は、機体に搭載した電子機器の不具合により延期。今年5月に再挑戦する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、町外から人が集まることを懸念した大樹町が中止を要請していた。

今回は新型コロナの感染防止のため、打ち上げ会場の立ち入りを制限し、観客席も設けなかった。打ち上げの様子はライブ配信した。

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