遊園地も各地で再開 感染対策徹底、オンライン活用も

2020/6/13 11:00 (2020/6/14 8:42更新)
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「おうち遊園地」ではよみうりランドのジェットコースター「バンデット」などの動画を公開している

「おうち遊園地」ではよみうりランドのジェットコースター「バンデット」などの動画を公開している

新型コロナウイルスに関する休業要請の緩和が進み、長く営業を見合わせていた遊園地でも再開の動きが広がっている。再開した施設では感染対策を徹底し、アトラクションの入場人数を制限するなど安心・安全の運営を模索する。「新常態」ではオンラインでの楽しみ方も広がりそうだ。

東京都は休業要請に関する独自のロードマップ(行程表)に沿って、12日に「ステップ3」に移行した。カラオケ店やインターネットカフェなどに加え、遊園地も休業対象から外れた。

お台場の屋内型娯楽施設「東京ジョイポリス」(東京・港)は13日、約3カ月ぶりに営業を再開した。入館時に検温し、37.5度以上なら入館を認めない。館内では原則マスク着用とし、一部のアトラクションでは人数や座席を制限する。

営業を再開した「東京ジョイポリス」で検温を受ける子どもたち(13日午前、東京・お台場)=共同

営業を再開した「東京ジョイポリス」で検温を受ける子どもたち(13日午前、東京・お台場)=共同

よみうりランド(東京都稲城市)は「近く再開できるよう準備している」といい、消毒液の設置などの作業を進めている。としまえん(東京・練馬)でも15日の再開に向けて準備が進む。

東京以外では既に再開している遊園地が多いが、感染の「第2波」を警戒しながら手探りの営業になっている。

三重県桑名市の「ナガシマスパーランド」は緊急事態宣言解除を受け、5月17日に営業を再開した。再開から1カ月近くたち、若者や家族連れの客足は戻りつつある。

当初は県外客には来園を控えるよう呼び掛けた。新規感染が減り、6月初旬には呼び掛けをやめたが、マスクを着けていない客には売店でのマスク購入を求めるなど感染対策は緩めていない。広報担当者は「これから夏場。熱中症対策にも気を配りながら安全な運営を続けたい」と話す。

5月29日に3カ月ぶりに営業を再開した「ひらかたパーク」(大阪府枚方市)は、入場者をピーク時の半分以下に抑えられるように制限している。多いときで1日1万~2万人だった客数は「約6割減った」(担当者)という。

ジェットコースターの座席を消毒するスタッフ(12日午後、大阪府枚方市のひらかたパーク)

ジェットコースターの座席を消毒するスタッフ(12日午後、大阪府枚方市のひらかたパーク)

稼働停止中のアトラクションや施設も目立つ。来場した子どもからは、動物と触れ合える「どうぶつハグハグたうん」が中止していて残念といった声も漏れるが、担当者は「来た人に安心して遊んでもらいたい」と理解を求める。

「新常態」のもと、オンラインで楽しむ新たな試みも始まった。

東日本遊園地協会が4月末に立ち上げたのがウェブサイト「おうち遊園地」だ。自宅でも雰囲気を楽しめるように、ジェットコースターの体験動画などを配信する。

アクセス数は6月11日時点で72万に上った。当初15施設だった参加遊園地は現在24施設。広報担当者は「反響は予想以上。お子さんが身長などの利用制限に関係なく『プレ体験』として楽しんでもらえるなど、意図していなかった効果もあった」といい、都内の遊園地再開後もサイトは当面続けるという。

動画投稿サイト「ユーチューブ」で仮想現実(VR)映像を公開するのは1976年開園の老舗「サントピアワールド」(新潟県阿賀野市)だ。ジェットコースターやメリーゴーラウンドなどを疑似体験できる動画13本を公開している。

団体客は8月まで予約ゼロ。年3千万円かかるアトラクション維持費などを賄えなくなる恐れがあり、7月末までに5千万円の調達を目指し、ネットで資金を募るクラウドファンディングも始めた。

2週間あまりで約1200万円が集まった。高橋修園長は「コロナの影響は深刻。何とか園を存続させるため力を貸してほしい」と訴えている。

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