イタリア検察、首相を聴取、コロナ初動対応で

2020/6/13 0:28
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【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリア北部ベルガモの検察は12日、新型コロナウイルスへの初動対応に不備があった可能性があるとして、コンテ首相を事情聴取した。甚大な被害を受けて亡くなった患者の遺族団体が、刑事責任を問う告発状を当局に提出していた。

コンテ首相は全く問題がなかったとの認識を示している=ロイター

地元メディアが報じた。スペランツァ保健相やラモルジェーゼ内相も事情聴取した。コンテ首相は12日、「私は科学的根拠に基づいて行動した」と述べ、伊政府の対応は全く問題がなかったとの認識を示した。

イタリアでは2月下旬からベルガモがあるロンバルディア州など北部地域で感染が急速に拡大した。患者が病院に押し寄せて集中治療室や医師・看護師らが不足し、医療崩壊に陥った。

伊政府は3月8日に北部地域を大規模に封鎖し、国内人口の4分の一にあたる住民約1600万人を隔離した。遺族らは流行が確認されてからすぐに「レッドゾーン(危険区域)」に指定して封鎖すべきだったと主張。対応の遅れが被害拡大を招いたと非難している。 地元住民の間ではロンバルディア州の対応を批判する声も多く、検察は同州知事も事情聴取した。レッドゾーンの指定など巡って政府と州のどちらに責任があるかが焦点になりそうだ。検察は今後、刑事責任の有無を含め慎重に判断するとみられる。イタリアではこれまでに新型コロナで世界で4番目に多い3万4千人以上の死者が出た。

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