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経営破綻の米ハーツ、異例の新株発行へ 最大1000億円

(更新)

【ニューヨーク=中山修志】5月に経営破綻した米レンタカー大手のハーツ・グローバル・ホールディングスは12日、新株を発行し最大10億ドル(約1070億円)の資金を調達すると発表した。米裁判所が同日、新株の発行を承認した。法的整理中の企業が新株で資金を調達するのは極めて異例だ。

デラウェア州の連邦破産裁判所が12日、ハーツによる新株発行の申請を承認した。裁判所への提出資料によると、同社は米証券ジェフリーズを引受先として普通株最大約2億4000万株を発行し、最大10億ドルの調達をめざす。調達した資金は経営再建への運転資金に充てる。

ハーツは5月22日に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し経営破綻した。申請時の負債総額は243億ドル。

同社株は短期の利ざやを狙った投資家の売買によって乱高下し、6月8日には一時5ドル台半ばをつけた。その後やや下げたが、12日終値は前日比37%高の2ドル83セントと破綻前と同水準にある。12日終値を基に計算すると、調達額は約7億ドルとなる。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)は同社株の上場廃止手続きを進めている。同社は裁判所への提出資料で、株式価値が大幅に毀損する可能性があると注記。裁判所に、上場廃止前に新株を発行できるよう求めた。

米国では新型コロナで価格が急落した株式を取得して売却益を狙う投資家の動きが目立っている。破綻企業株価が上場廃止前に乱高下する例は多いが、ハーツは破綻前の株価を上回る珍しい展開になっていた。同社が2億4000万株の普通株の発行枠を残していたことも、異例の資金調達につながった。

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