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バランス型のコロナ禍の値動き(投信観測所)

2020/6/17 12:00
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新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に景気の先行き不安が広がり、投資信託の運用成績は2月後半から3月後半にかけて軒並み悪化したものの、3月後半以降は大きく回復している。

ここ数年、「フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)」が意識され投資信託市場をけん引してきた「バランス型」は、相場変動に強いことを売りにしたファンドが多い。

純資産残高の大きいバランス型ファンドが、コロナ禍でどのような値動きをしたか。コロナ禍を下落局面、戻り局面に分けて、それぞれの期間の騰落率を比べてみた。

運用成績のトップは「投資のソムリエ」で、計測期間全体での騰落率は0.49%だった。下落局面では3.96%値下がりしたが戻り局面で4.63%値上がりし、トータルの騰落率はプラスになった。6月8日時点、世界の主要な株価指数でコロナショック前の水準に達したのが米国のナスダック総合株価指数しかないことを考えると、なかなか健闘したといえる。うまく資産配分をしないと運用成績がプラスにならないことが分かる。

2位は「リスク抑制世界8資産バランスファンド<愛称:しあわせの一歩>」で、騰落率はトータルでマイナス0.26%。下落局面では3.24%値下がりしたが戻り局面で3.08%値上がりし、ほぼコロナ禍前の基準価格を回復した。

両ファンドともアセットマネジメントOneが運用し、相場環境を日々判定しながら値下がり抑制を目指すファンド。2月下旬より株式などのリスク性資産の比率を引き下げて債券などの比率を引き上げ、3月下旬より一転、株式などリスク性資産の比率を引き上げた。

相場の下落局面前にリスクを抑制し上昇局面前にリスクを高めたことで、好成績をおさめることができた。積極的な資産配分の変更が奏功したといえる。

バランス型ファンドは、当初設定したモデル配分比率を基準に運用する「比率固定型」と市場動向に応じて資産配分を変える「比率変動型」に大別できる。ここ数年は「比率変動型」が主流となっており、「投資のソムリエ」、「しあわせの一歩」はその中心的なファンドだ。

ただ、今回はコロナ禍での短期間の運用成績ではあるが、「比率変動型」では下落局面でしっかり下がり、上昇局面で反応薄のファンドもあった。「比率変動型」で有効な資産配分戦略をとって好成績を残したファンドは少なく、組み入れ資産の選別や機動的な配分比率の見直しが成績向上の決め手になってくる。

(QUICK資産運用研究所 清家武)

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