山形の「日本一の芋煮会フェスティバル」中止

2020/6/12 19:37
保存
共有
印刷
その他

直径6.5メートルの大鍋を使い重機で作る「日本一の芋煮会フェスティバル」(2018年の第30回大会)

直径6.5メートルの大鍋を使い重機で作る「日本一の芋煮会フェスティバル」(2018年の第30回大会)

山形市で毎年9月に開かれる「日本一の芋煮会フェスティバル」協議会は12日、今年の開催中止を決めた。今後の準備や当日の混雑を考えると、新型コロナウイルスの感染防止策を立てるのは困難と判断した。今年で32回目となる山形の大型イベントだが、中止は初めて。

今秋、別途イベントを検討する。公平雅士実行委員長(エイムカイワ取締役)は「楽しみにしていた方に何らかの形で芋煮を届けたい」としている。

河川敷で芋煮会を開くのは山形の秋の風物詩。山形商工会議所青年部が1989年から大鍋を使ったイベントとして定着させ、観光名物にもなっている。当日はサトイモを3トン使用する。すでに栽培が始まっているが、販売先は決まっているという。このほか、牛肉やネギなど大量の食材については今後、関係者と調整する。

イベントの運営は青年部が1年交代で担っている。ただ、これまで中核メンバーだった地元の商店や中小企業の若手経営者は経営環境の変化に直面している。第1回大会の中心メンバーだった丸八やたら漬の新関芳則氏は5月末、創業1885年(明治18年)の老舗漬物店を閉じたばかりだ。

開催中止を決めた日本一の芋煮会フェスティバル協議会の矢野秀弥会長(12日、山形市)

開催中止を決めた日本一の芋煮会フェスティバル協議会の矢野秀弥会長(12日、山形市)

今後の運営のあり方について、協議会の矢野秀弥会長(山形商議所会頭)は「砂糖以外の食材を山形県産に切り替えるなど年々進化している。(運営のあり方は)今後考えていきたいが、多業種にわたる青年部の力があったから」と指摘。自営業者が減り、サラリーマンのメンバーが増えても「大きな問題はない」との考えを示した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]