北関東の空に国内線再び 茨城空港の福岡便再開

2020/6/12 16:59
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国内線・国際線の全便運休が約40日間続いた茨城空港(茨城県小美玉市)で12日、スカイマークの福岡便が運航を再開した。同便の運航は2カ月ぶりとなる。空港ではサーモグラフィーで乗客の体温を測定するなど、感染防止策を徹底。新型コロナウイルス禍の乱気流に悩まされてきた北関東の空の玄関口が再スタートを切った。

搭乗口のサーモグラフィーカメラで体温を測定

再開した福岡便には88人の利用客が搭乗した

茨城県関係者らが手を振って福岡便を見送った(12日午前)

同日に運航した福岡便は1往復。午前に同県や空港の関係者に見送られ、定員の半分に近い90人弱を乗せた便が福岡に向かった。茨城空港は5月2日以降、全ての国内線・国際線の運休が続いた。直近で最後の国内線となった同1日の神戸便の乗客は30人程度だったという。

神戸市在住の女性は「たまたま茨城に来ていて福岡出張で利用しました。直接移動できて便利ですね」と笑顔だった。旅行より帰省や出張に利用する乗客が目立った。スカイマーク茨城空港支店の茨木実子支店長は「思いのほか早く再開でき、多くの方に利用していただいてうれしいです」と語った。

空港では新型コロナの感染を防ぐため、搭乗口と到着口にサーモグラフィーカメラを設置した。大画面モニターに乗客の映像と体温を映し出し、37.5度を超えた場合には航空会社との話し合いを促すなど注意を喚起する。搭乗口の床に間隔を確保するためのマークを付けたほか、待合室や休憩室の席を減らすなど様々な対策をとった。

同空港は近年、格安航空会社(LCC)の就航拡大を背景に成長路線が続き、2019年の利用客は過去最高を記録した。だが今年春先からは新型コロナの影響で国際線に続き国内線の輸送需要が失速し、5月以降は全便が運休する異例の事態が続いた。県営業戦略部の鈴木信昭空港対策監は「開港10周年で空白ができたのは残念」としつつも「再開は率直にうれしい。新型コロナへの不安もあると思うので、できる限りの対策をとりたい」と強調した。

同空港ではスカイマークの神戸、札幌、沖縄便が6月19日からそれぞれ1往復の運航を予定しており、国内線は全て再開することになる。一方、国際線では春秋航空の中国便や台湾のタイガーエア台湾の台北便が運休中で、国と国との調整が必要なため再開のめどは立っていない。鈴木空港対策監は「まずは路線誘致より航空需要の回復に力を入れたい」と語っていた。

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